百貨店の存在意義

修士論文のテーマを『百貨店の活性化』にしたのは、大学で興味深い講義に出会ったからでした。

講義の中で、地元の商店街を活性化するための策を学んでいく内に、寂れてシャッター通りとなったエリアは活性化することが可能である。そのためには・・・といった内容でした。

私の住む和歌山市にはぶらくり丁という商店街があり、昭和の30年から60年くらいまでは活気があったのですが、その後急速に活気がなくなり、まさにシャッター通りという商店街になってしまいました。

しかし、講義の中で先生は、今はだめでもきっと再生はできるという根拠と想いをもって授業をされていました。
その授業を聞きながら、そういえば訪れた神戸で、震災でダメージを受けた元町地区を地元の百貨店である大丸神戸店(関西ではこうべみせと呼びます)が主導し再生に成功した事例を聞いていたので、もしかすれば和歌山市もできるかもと思って講義を聞いていました。

そして、百貨店についてさまざまな書籍やブログを読んでいくと、単なる買い物をする場所を超えていることに気が付きました。しかし、百貨店の売上は最盛期に比べると、毎年減少しています。また今年はコロナの影響で前年に対し、大幅な売上減少となってしまっています。今後百貨店は立ち直れるのか。その存在する意義はあるのか。を考えた時にやはり百貨店は存続すべき組織体であるとの結論になりました。しかしそのためには、大きな、時にはリスクを負うような構造改革が必要だと考えています。それが出来なければ最悪の事態もやむを得ないと考えています。そういった苦しい試練を得ても、私はぜひ百貨店には存続していただきたい。それは可能であると認識しています。

再生策の一例としては、やはり事業のオンライン化が必須であると考えます。しかし、いきなりアマゾンのようなEC化を目指すより、オンラインショッピングサイトの構築などで、ITに馴染むことが先決かと思います。また百貨店側だけでなく、顧客側もITの知識や情報を得て、楽しみながら新しいオンラインショッピングの形態を取り入れていくことがまず必要でしょう。
下記に一例として、東急百貨店ネットショッピングを挙げてみます。

東急百貨店ネットショッピング

東急百貨店のネットショッピングサイトは画像を全面に取り入れていて、一見してわかりやすい点が挙げられます。
また使われている食品や飲料の画像が綺麗で、百貨店のもつブランド力と相乗効果があると思われます。
しかし、個人的にはまだまだリニューアルして頂きたい箇所もあり、せっかく東急グループ内にカード会社を所有しているので
そのバナーを上部に表示させて商品購入ごとにポイントがつくメリットも付随していただければいいのにとも思いました。

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