本日は、有田川町清水で行われたフォーラムに和歌山大学ゼミ生として参加させて頂きました。
清水の町は、2006年に近隣の吉備町、金谷町と合併し有田川町へと名称変更となりました。
清水の町は、有田川の上流域に位置し、清廉な空気と水資源の豊かな地域です。
特に、清水温泉は同じ和歌山県内の龍神温泉と並び山間の温泉として有名です。
今回のフォーラムでは、清水エリアの人口が合併後、約4割減少してきていることから、これから何をなすべきか町に住む方々をはじめ、関係者そして私たちゼミの先生とともに考える機会を授けて頂きました。
当初は、いわゆる過疎化が進む地域で行う施策としては、限られたものになるだろうと思い今流行りの生成AIのchat gptに入力してみました。
その結果、出力された結果は、
1、地域振興プロジェクトの構築
2、雇用機会の拡大
3、若者の定住促進
4、地域イベントの促進
5、観光資源の活用
と出力されました。
提案された案は決して間違ってはいませんし、参考になります。しかしもっと清水地域に即した案が必要だと考えました。
google検索を行っていると、“有田川“と題がついた一冊の書籍に出会いました。
その本は、和歌山市出身の作家 有吉佐和子さんが書かれた川三部作と言われる中の一冊でした。
その本では、明治後半から戦後にかけて有田川流域に住む一人の女性の生涯を描いていました。
読後に残った思いは、清水地区をはじめ、有田川流域の人々はやはり有田川とともに暮らしが営まわれてきた歴史がありました。
有田川は、鮎や鰻など自然の産物を提供してくれる一方、氾濫を幾度と繰り返し人々の暮らしを破壊してきました。
それでもやはり、有田川流域の人々は有田川ととも生きる術を選んできました。
その代表格は“有田みかん“です。
有田川と有田みかん この二つは有田川流域の人々にとっては切っても切り離せないものです。
何気なく流れている有田川も、流域の人々によりごみの投棄などが規制され、普通に食べている美味しい有田みかんも先人の毎日の手入れのおかげでした。
決して当たり前に存在している事柄というのは、何も努力せずに培われるものではなく、
携わる人々の熱意と努力によって得られることを書籍の有田川から学びました。
このフォーラムでは、中学生のみならず、会場にお越しになられた観客の皆様と一緒に、清水の未来に向けて、活発で熱い意見交換をする事ができました。
今回、清水の活性化フォーラムに参加させて頂き、地域の資源とは、特に過疎化が振興している地域ほど、地域の歴史と自然を大事にすべきであるし、それこそが地域のバリューであることも実感することができました。
課題は、その価値をいかに欲している人に提供するかに関わってくるかだと考えます。
今はSNSが発達し、即時に大勢の人々に情報を伝えることができるようになりました。
これからの若い方々の柔軟な思考を、経験豊かな大人はしっかりと受け止め、サポートする事に徹し、決して否定することから始めないようにすることも大事なことであるとも考えました。
良い機会を与えて頂きありがとうございました
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