断水後記

学生生活

2021/10/9日、早朝に送水が始まりました。私の家では、4時30分には水が出ていました。

和歌山市役所から、朝8:30分までは蛇口を閉じたままにして下さいとの連絡がありました。

9時過ぎに蛇口をひねると、見た目は綺麗な水が出てきました。

現在、家の近所では下水道工事がなされており、工事関係者の方がたまたま通りかかり、しばらくは水を出し続けた方が良いとアドバイスを下さりました。

その後、仕事へ向かいスタッフと断水について話しをしていると、エコキュートを使用しているため、まだ水は使えないとのことでした。

ようやく、送水が開始されたのにも関わらず、文明の利器が逆にあだとなってしまっていました。

私の家にはエコキュートはありませんが、湯船に水を貯めて追い焚きをしようとしても、すぐに機器がストップしてしまいました。

ガス給湯会社に連絡してみると、断水の場合は追い焚きが出来ないとのことでした。

昔、私が小学校の頃に使っていた古いタイプの器具では追い焚きを行うことができた事を記憶しています。

器具がハイテク化していくと、便利になる一方で、なんだか融通が効かず、返って不便な感じもしてしまいます。

今回は、和歌山市の一部部分であったことから、自衛隊や多くの自治体の方々のご協力により、迅速な給水活動がなされました。

この一週間は、雨も降らず、それほど暑くも寒くもなかったので、給水場所への移動や給水の間、待つことは苦になりませんでした。

もし、真夏や真冬そして台風や雷など、外に出るのが危険な状態であったならと考えると本当に不幸中の幸いだったと思います。

 

もし、断水が和歌山市全体に起こっていたならば、もっと殺伐な状況となっていた可能性があります。

さらに、地震等により近畿全般など広範囲に断水し、ガス、電気が止まった場合を想像すると、恐ろしさを感じてしまいます。

寺田寅彦先生が、約100年前に仰られた『災害は忘れた頃にやってくる』の意味は人が過去に起こった災害について忘れてしまうことの危険性が中心となっています。

災害が起こった直後は、多くの人が備えを行うが、しばらく経つと辞めてしまう。

災害はいつ来るかは分からない。だからこそいつ来ても、しばらくは生き延びることが出来る備えは必須です。

利便性ばかりに重点をおいた生活から、様々なリスクを考慮した生活にシフトして行くことが必要であると痛感しました。

 

 

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