今日も、和歌山県田辺市を訪問してきました。
前回、前々回と田辺市の旧市街地を訪れたので、今回は、田辺市の新市街地を訪れて見ました。
田辺市は国道42号線の慢性的な渋滞解消のため、平成5年以降バイパスの整備が行われてきました。
まず、平成19年には近畿自動車道みなべIC〜南紀田辺IC間の供用からはじまり、現在では、田辺西バイパスが追加延伸されています。
バイパス沿いには、全国チェーンのお店に加えて地元の飲食店のバイパス店もあり、車で訪れやすくなっていました。
今回、ランチに一吉亭さんのバイパス店を訪れて見ました。
JR紀伊田辺駅に隣接している観光案内所でレンタル自転車を借りると、約15分ほどで到着しました。
店舗はバイパス通り沿いにあり、車で訪れやすいお店でした。
店内もお客さんの入りもひっきりなしで、商売は繁盛しているようでした。
しかし、食事を終わった後、なにかせわしない気持ちが残ったのもたしかでした。
バイパスができることによって、ロードサイドの店舗ができたことで、訪れる人員による経済効果と42号線の渋滞緩和に大きな影響がもたらされたのは、周知の事実です。
一方で、旧市街地は、以前として道路の幅は狭く、車で訪れる際には、不便であることは否めません。
ですが、旧市街地で食事をした方が、私は心地が良かったです。
街並みを見ながら歩き、食事をするのは人間の生理に叶っているのではないかと感じています。
時間あたりの効率性を求めるのなら、多くの客を素早く処理することが求められます。
ビジネスとしては、有効な手段だとは思いますが、どこかに無理が生じているのではないかと感じます。
人の歩くスピード、人の考える速度と車で移動するスピードがどこかマッチしないそういう気がします。
これまで、田辺の町を訪れることでリフレッシュできたと感じていました。
それは、旧市街地の街並みを人の生理にあった手段で訪れたからではないかと考えます。
確かに自動車の利用によるメリットは私にも十分わかります。
一方で、車が中心の町は、効率的にタスクを処理することには向いているけれど、人間中心ではないのではと思います。
住みやすい街づくりとは、行政からハウスメーカーまで、街づくりに携わる関係者がよく言われる言葉ではありますが、
経済的、効率的な視点も必要ですし、一方で、人という生物が過ごしやすい視点もやはり必要であるということを、今回田辺市を訪れることで教えて頂きました。
100年、200年先の田辺市がどうなっているのか興味深いです。
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