底味とは舌底にしみ込む味

学生生活

昨年まで、和食のお店を経営されていた方に、プロと一般の人では、美味しいの意味が少し異なっている事を教えて頂きました。

プロの方がおっしゃる「美味しい」とは口に入れた時だけでなく、その後飲み込んでいくときにも味わうことができる料理が「美味しい」料理であるとのことでした。

確かに一口食べてその時は美味しいと感じても、あまり余韻が残らない料理もありました。

口の中に入れた直後に美味しいと感じてまた、再度食べたくなる料理の事を底味がある料理と言うそうです。

そういった料理を作るためには、時間や手間暇が通常の2倍3倍をかけていらっしゃいました。

また、お客様より美味しいお店のお話を聴くと、次のお休みの日には食べに行かれるなど絶えず新しい情報を手に入れて確認をされていました。

味は好みで、食べる人が美味しければそれでいいじゃないかと言う意見もありますが、やはり底味のある料理とそうでない料理では料理の格が違いますし、私は出来れば底味の分かる人間になりたいです。

ご主人様は多くの有名和食店の料理を食べても、底味のある料理はそう多くなかったこともおっしゃっていました。

そうした中、ある大衆的なフグ料理のお店で出されていたポン酢がとても良く出来ていたこともおっしゃっていました。

大衆的なお店で出されていて、なおかつメインの料理ではないのに、良いものは良いと見極める力がプロであると思いました。

このお話を伺っていて、私は本当に良いものとそうでないものを見極めることが出来ているのかどうか恥ずかしくなりました。

ただ単に、食欲を満たす生活を送っていないだろうか。毎日を雑に生きていないだろうか。と思いました。

美味しいものを見分ける力や能力は、日々の過ごし方が大きく影響しているのではないだろうか。とも思いました。

美味しいものを見つけて食べるということは、毎日をきちんと過ごしているかどうかと同等のことではないだろうか。とも

今日、ご主人様から、底味のお話をお聴きして、日々の過ごし方やこれからの過ごし方について思いを巡らす事ができました。

良い1日になりました。ありがとうございました。

 

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