和歌山市内を流れる土入川の源を知りたくなったので、午前と午後に分けて自転車で川筋を走っていたところ
なにかこんもりとした緑の一帯に遭遇しました。丘にしては小さくどこか人の手が入った感じがし、かといって
それが何なのか考えあぐねていると、以前見たgooglemapに大学の麓近くに古墳があったことを思い出しました。
ネットで調べてみると、その古墳の名称は車駕之古址古墳(しゃかのこしこふん)というなんとも言いにくい
和歌山県最大の前方後円墳であることがわかりました。この一帯には他にも古墳があったと考えられていて、
総して釜山古墳群(かまやまこふんぐん)と呼ばれているそうです。このあたりには山中や池から流れる豊かな水が
あることなどから稲作が古代からされていたようで、現在も古墳周辺地域には水田があり、用水路が張り巡られていま
す。しかしこの用水路も山手から離れ住宅地に入っていくと、護岸がコンクリート化され、また生活排水も混流している
ようでヘドロが堆積しているのが目についてきます。治水の名のもとに、山から流れるきれいな水と住宅地を通り抜けて
いく内に生活排水が混ざり、川に流されています。その結果がヘドロまみれの土入川となってしまっています。
本来ならば水遊びが出来るくらいのきれいさを持ちながら、地域の冠水を防ぐ必要性から、水門をつくり、
その結果、水の流れが滞り、ヘドロが堆積する川となってしまっています。
なんとかヘドロのないきれいな川にしてみたいものです。
画像車駕之古址古墳(しゃかのこしこふん)です。
車駕之古址古墳 · 〒640-8453 和歌山県和歌山市木ノ本686−3
★★★★☆ · 史跡
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