ある調査会社によると、それほど期待していなかったけれど、行ってみたらけっこう良かった観光地と、期待していたほどではなかった観光地の比較があり、和歌山市の場合は紀伊風土記の丘というところが前者に当たりました。確かに和歌山市に住んでいると、紀伊風土記の丘は和歌山市の東部に位置し、私の住んでいるところから自動車で約30分ほどかかります。なのでなかなか訪れる機会を持てなかったのですが、今回、見学してみることにしました。30年ほど前に友達と訪れた記憶があるのですが、何を見たのか、どこを見て回ったのかさっぱり覚えていませんので、今回がほとんどはじめてと言っていいくらいです。結果から言うと、行ってよかったです。まさかあんな山の上に古墳があるとはまったく予想していませんでした。風土記の丘という名前がついていますが、もう山です。何人か年配の方々がさっそうと軽装で歩かれていたのですが、初めて行った私は汗だくで息が切れました。山の香りも大学のある山とは少し違う感じもしました。生えている木や植物の種類が少し違うのかもしれません。小一時間歩いていても松ぼっくりが見当たりませんでした。案内看板によると江戸時代にはその存在が知られていたそうですが、本格的な調査は大正時代に入ってからとのことでした。こんな山の中を歩いて調査された方は本当に苦労されたことだと思います。この紀伊風土記の丘近くには貝塚もあり、海岸線も今より東側にあったとのことで、古墳時代の中心地がこの辺りにあったのでしょう。江戸時代には和歌山城近くに移り、最近では、JR和歌山駅近くへと時代が移るにつれて、賑わいのある中心地が移っていくことがわかります。未来の和歌山市の中心地がどうなっていくのか興味深いところです。紀伊風土記の丘は、正直、きらきら感のある場所ではありませんが、太古のわかやまを教えてくれる場所です。この紀伊風土記の丘の認知度をいかに高めるかが今回の訪問の目的でしたので、今流行っている動画を撮影してYouTubeにアップしてみようと思いましたが、やはり手持ちのiphoneでは画像がぶれぶれで、見るに耐えるものになりませんでした。スタビライザーは必須ですね。認知度を上げるにはエンターテイメント性を加えることが大事であるとの仮説が正しいかどうかは次回の動画撮影後に検証したいと思います。
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