どの町も、人口増加に苦心していますが、
ここ50年で人口が約9.2倍に増加した町があります。
その町は千葉県浦安市です。
あの東京ディズニーランドで有名な町です
昭和40年(1965年)には18463人だったのが、令和6年1月度には、約17万人と成長しています。
その大きな要因の一つは、昭和44年の営団地下鉄東西線の開業であり、昭和50年には約32000人と約2倍に増加し、ピーク時の2005年には、15.5万人に達しました。
また、昭和58年(1983年)には、あの東京ディズニーランドが開業した事で、最寄り駅のJR舞浜駅の利用人数は現在約6万人となっています。
しかし、浦安市もかつては、漁師町であり、海苔の養殖、アサリ漁を主とした第一次産業が主な産業でした。
地形的にも、三方を海と川に囲まれ当時は陸の孤島であったと記載されていました。
昭和45年に放送されたNHKの新日本紀行の浦安の映像を見ると、海と川の町であることがよく分かりました。
私の住む和歌山市の昭和40年の人口は、約16万人で、令和2年時点で約34.7万人で約2倍の成長でした。
私は生まれも育ちも和歌山市で約50年以上住んでいるので、町の発展や衰退度は肌感覚で分かりますが、浦安市の人口が約9倍に増加するというのは、どんな感じだったのかとても興味があります。
浦安市の街並みを動画などで見ていると、どこかで見たような感じがしてきました。
和歌山市にも加太という港町がありますが、地形的、産業的にもよく似ているように思いました。
街中を堤川という川が流れていて、海に繋がっています。加太の町も加太線というローカル電車が走っていますが、和歌山市内からは車で約30分以上かかります。
浦安市は埋立による汚染等などで漁業者は漁業権の全面放棄を行い、その後のディズニーランドの開業などで産業が漁業中心の町から第三次産業へと転換していくこととなります。
経済的な発展を求めるなら、この転換は正しい解であると思います。
一方で、今の加太の町から漁業が無くなったらと思うとじくじたる思いもします。
町の発展とはどういうことなのか。かつての町の産業も維持しながら、経済の発展も享受する。そんなハイブリッドな、もしかすると都合の良い施策と言われるような施策を求めることは、罪作りなような気もします。
浦安の町もいつか訪れてみたいです。
コメント