大学の先生よりおすすめ頂いていたNHKの番組を拝聴しました。
番号内では、新潟市の沼垂地区の商店街の再生事例を挙げられていました。
沼垂地区の商店街も、かつては、後継者不足や、競争激化によりシャッター通りと化していました。
その現状を打破できたのは、商店街を一括購入することで、マネジメントの一元化が可能となり、また格安で賃貸した事で新しい人が参入することに成功したからでした。
番組を見ていて、かねてから疑問に思っていた商店街を再生させる目的と意義は何か?何故、商店街から再生させる必要があるのかについて、少し答えが見えてきたような気がしました。
商店街は、モノやサービスの購入を通じてお金を循環させる機能を持ちます。
商店街は、町が機能するためのエンジンの役割を成していると思われます。
しかし、エンジンや商店街も使っていれば、疲弊し、機能低下も起こってきます。
集客が衰えたり、お金を循環させる機能が衰えたからといって修理をしなかったりしたため、ますます、機能低下が進んでしまいました。
また、商店街は、ただモノやサービスの購入だけを行っているだけでなく、購入してくれるお客様との何気ない会話を通じて、地元の情報共有や防犯につながっています。
お金に換算できない価値を生み出しています。
しかし、企業はより高い利益を求めて活動し、消費者もより費用対効果の高い商品や、楽しく過ごすことができる場所を求めて移動します。
その結果、商店街の活動に影響を及ぼすことに繋がってしまいました。
私たちは、自由な社会に済んでいるので、どこに何を買いにいこうかは自由です。
しかし、その自由な行動が、商店街を衰退することに繋がっていたことも否めません。
商店街の衰退は、町のエンジンの衰退にも繋がっているからです。
自分たちの町で買い物をすることが、商店街の存続になりひいては町の存続につながっていく。
だからこそ、商店街は必要なのだと思います。
自由はもちろん大事ですし、尊重する必要があります。しかしある限度を超えた時、その自由には制限が必要だと思います。
まずは、地元の商店で購入する。そうすることで、町が生き残っていく。そういう教育も必要でしょう。
商店街というエンジンが、きちんと動くためにもお金というガソリンを供給するポンプの機能も必要です。
この役目は、地元の金融機関が担うことができます。
街の存続は、商店街の存続にかかっている。
そう学ばさせて頂いた番組でした。
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