千林商店街の凄さ

社会人大学

今日は、大阪三大商店街の一つとされている千林商店街を訪れました。

千林商店街は京阪電鉄千林駅と地下鉄谷町線千林大宮駅を最寄り駅とした商店街です。

最寄り駅の一つである京阪千林駅は普通電車の停車駅で、京阪本線の始発駅の淀屋橋から約16分の場所に位置します。

大阪市内には位置しますが、実質はお隣りの守口市との境に近く、大阪の中心部からは離れています。

立地的には、優位性が非常に高い方ではないのに、駅を降りて歩いているとその活気に驚かされます。

飲食店や惣菜店などの生活に密着した店舗だけでなく、ちょっとおしゃれなお店もあり、品位のある商店街です。

なぜ、大阪市の東部にこんなに活気のある商店街があるのか? そして賑わいを続けることが出来ているのか。とても興味が湧いてきます。

もともと、千林の地は京都と大阪の京橋を結ぶ京街道と交差する野崎街道に位置し、交通の要所とされていました。

商店街の歴史は明治末の京阪電車 森小路駅の開業に伴い店舗が集まって来たことに遡ることができるものの、賑わいが持続出来ている点に非常に感銘を受けます。

商店街を歩いていると、その賑わいにも驚きますが、何より商店街が綺麗です。

生活に密着した店舗が多い割には、道路等が汚れておらず、おしゃれ感が感じられます。

これまで、何箇所か各地の商店街を視察してきましたが、その清潔感はダントツでした。

商店街周辺には、高級そうなマンションがいくつかあったのも、その清潔感が影響したかもしれません。

商店街といえば、その衰退が語られシャッター街とされる地域も散見されますが、決して商店街というカテゴリーが衰退しているのではないことは、千林商店街を見てみるとはっきり断言できます。

では、何故シャッター街となる商店街が発生したのか。

これまでは、郊外型のショッピングモールの出現や駐車場の有無など外部要因が主に原因であるとされてきましたが、やはり根幹の原因は店舗の魅力度の低下だと言えます。

人が集まる場所には、店舗はだまっていてもやって来ます。逆に人が魅力に感じない場所には、店舗も来ない。

当然と言えば当然の結果です。

千林の地は、決して梅田や難波ほどの優位性は持ってはいません。しかし大阪三大商店街と言われる千林商店街を非常にうまくマネジメント出来ています。

このマネジメントは千林の地に即したもので、衰退した商店街にただ移植しても上手くは機能しないと思われます。

自分たちの商店街の強みは何か。何をこれから強みとしていくのかをきちんと見定めることが出来ているので、千林商店街は、人を集客出来ているのでしょう。

千林商店街の歴史を振り返ると、良い事ばかりではなかった様です。ダイエーやニチイなどの大型ショッピングモールの撤退や台風や大雨による水害、そして高齢化問題。

他の商店街が持つ諸問題を千林商店街も抱えています。そうした中いかにして、商店街を持続するか模索を続けてもいます。

私の住む和歌山市にもぶらくり丁商店街があり、かつては賑わいがありましたが、現在は衰退化に直面しています。

病にかかった人を治すために医学が発展してきたように、元気が無くなった街を元気にする学問もあるはずです。

私の恩師は、経済学がその役目を担うと教えて頂きました。

人が元気が無くなったからといって、見放すことが無いように、元気が無くなった街を見放すことはないと信じたいです。

大阪旭区の千林商店街公式サイト - SENBAYASHI.com
京阪電車「千林駅」下車すぐ。千林商店街のホームページです。個性豊かなお店や、楽しいイベントを開催していますので。ぜひお越しください。

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