先日、自転車に乗っていると、チェーンの油が切れてキコキコ音を鳴らしながら乗っている自転車を見かけました。
そういう自転車を見る度に、チェーンに油をさしたくなる衝動が起きてきます。
実際には、他人の自転車にそんな事は出来ないので、傍観するだけなのですが。
自転車は自動車と違って車検も無いし、異音がしても乗れないわけではないのでそのまま乗り続けてしまうのでしょう。
そういう話しを近所の自転車屋さんの人と話していると、もしかすると 自転車から異音がしていても乗っている人はその原因と対処が分からないのではという結論になりました。
人によっては、購入して以来全く油をささない人もいるとのことでした。
確かに、私はチェーンから音がしたり、錆びている箇所を見つけると油やCRC556をスプレーすることは思い浮かびますが、
自動車のタイヤがすり減ってしまってサインが出ていても、さっぱり気付くことができませんでした。
何かに気づくということは、知っている人にとっては当たり前であっても、知らない人にとっては当たり前でないということに気づきました。
今年の10月に、和歌山市では水道菅のパイプが破裂し、それを支える橋梁ともども折れて落ちてしまう事件がありました。
石油プラントなど、パイプが張り巡らされた工場を管理しているプロの方がいらっしゃれば、もしかすると、水道管が破断する手前で気づき、橋が崩落することを防げていたかもしれません。
また、破断しても、できるだけ被害を最小限にとどめるシステムを構築出来きていたかもしれません。
今後、和歌山市では、橋全体の交換はせずに、部分的な修繕にとどめる計画を策定しました。
しかし、腐食劣化しない構造物はありません。部品を交換したり修繕を行うのみで、今回の問題を終わらせるべきではないと考えます。
劣化や破断した場合には、即座に認識し、かつ、きちんと対処できる人に伝えることができる仕組みを作り上げることが、求められると考えます。
ミスをした担当の人を責めるつもりはありません。人にはヒューマンエラーが付き物だからです。
今後は、人はエラーを行うという前提のもと、AIの導入などを踏まえたインフラ整備を構築する必要があると私は考えます。
そうでないと、私たち和歌山市北部の住民が市政の失敗を経験した意味が無いと思うのです。
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