そんなに多くの商店街を訪れたわけでもないのですが、賑わっている商店街には、何か共通項があるような気がしていました。
特に、関西では野菜や精肉、惣菜などの生鮮食料品を扱うお店が流行っているお店ほど、商店街が賑わっているということです。
生鮮食料品を求めて訪れたお客さんが、ついで買で、電気店で乾電池や電球を購入したり、また、そろそろ新しいTシャツを買っておこうと思い、衣料店を訪れることで、さらに商店街での購入頻度が高まっていき、店舗間での相乗効果が生まれてくることが考えられます。
つまり 商店街の賑わい=生鮮食料品でまず集客をし、+ついで買いで周辺の電気店+衣料品の買い替え+おやつ+・・・といった方程式が考えられます。
右辺のさまざまなお店の売上が大きくなり、種類も増えれば左辺の商店街の賑わいの大きさも増加すると予想されます。
もちろん、生鮮食料品主体ではない賑わいのある商店街もあります。
しかし、食料品は毎日必要とされるため訪れてもらえる頻度が高くなり、その分他のお店を訪れてもらえる頻度も上がってくると考えられます。
特に、地方の商店街ほど、頻度の高い日用品を備えたお店を有するほど活気が出ると私は考えます。
問題は、買い物客を誘致出来るほど魅力的な食材を提供出来るかどうかと利便性にあると思います。
私の住む和歌山市では、生鮮食料品を購入する時は、だいたいスーパーマーケットを訪れます。
それも無料の駐車場を持ち、アクセスの良いスーパーを選びます。なぜなら買い物をしたものを車に積んで帰りたいからです。
いわゆる寂れた商店街が元気になるためには、ただ新鮮な食料品を提供するだけでは、人に訪れてもらうのは難しいと考えられます。
今年訪れた大阪市の仙林商店街や駒川商店街は、生鮮食料品が充実していました。
近隣には、スーパーがありながら、お客さんは徒歩や自転車で買い物に来られていました。
つまり、徒歩や自転車で来ることが出来るお客さんを先ず確保できているのだと考えられます。
大阪市と和歌山市では、商圏人口が違うかもしれませんが、それでも、その街なりの賑わいをつくり上げることは可能だと私は考えます。
商売はまず、店舗周辺のお客さんに来て頂き、そして段々と商圏を広げていくという段階を経ていくことが必要だと考えます。
これまで、言われてきたように商店街というジャンルが衰退してきたのではなく、顧客が求めるニーズを店舗自身が提供出来ていないため、客離れが起こっていると見るべきだと私は考えます。
商店街の賑わいのためには、まずは、商店街周辺に住む方々に如何に訪れて頂くかが、一番のポイントだと考えます。
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