京都市における商業地の重心について

社会人大学

前回は、名古屋市を訪れ、商業地域の重心が栄地区からJR名古屋駅へと移動しつつあることを
検証してきました。今回は名古屋へは近鉄電車を利用しましたが、JR名古屋駅構内の人の多さに
圧倒されました。東海地方在住の友人にも尋ねたところ、やはりかつては栄を利用していたが
最近は、JR名古屋駅を利用することが多いとのことでした。
その要因としては、JR名古屋駅建て替えによりJRセントラルタワーズやゲートタワー、大名古屋ビルヂングやミッドランドなどの高層ビルが建設されたことにより、飲食店などの施設が増えたことが大きいようです。
このように、駅が再開発されると街を訪れる人の導線が変化し、その結果、町の賑わいを醸し出していた商業地の重心が移動してくるのでしょう。

駅の再開発と言えば、そう言えばJR京都駅も建て替えされたものの、名古屋のように河原町からJR京都駅前へ人の流れが変化したとはあまり聞かないので、今回京都を訪れてみました。
和歌山市からは、南海電車と阪急電車を乗り継いで、阪急烏丸(からすまと読みます)駅で下車しました。電車を降りるとそこには大丸京都店の入り口が目の前にありました。大阪の心斎橋店と同じようにとても利便性が高いです。大丸心斎橋店は京都の四条通り沿いに位置し、四条通河原町にある京都高島屋同様、京都を代表する繁華街に位置しています。四条通り、河原町も京都市の中心にあり、その歴史は古く豊臣秀吉による御土居、徳川家康による二条城築城などに伴い、発展してきました。また商業のみならず芸能などの興行地としても、人が多く集まる場所でした。
出典 「四条河原の歴史的環境」立命館大学 川嶋 將生
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/jimu/publications/hyosho/03/hyosho-03.pdf

JR京都駅の再開発は、1997年に平安建都1200年記念事業の一環として建て替えられました。
駅ビル内には、各種商業施設がオープンし、その中にJR西日本と三越伊勢丹によるジェイアール京都伊勢丹も開業しました。今回も大丸京都店を訪れた後、地下鉄烏丸線に乗り、JR京都駅で下車すると、ジェイアール京都伊勢丹が隣接されていました。客層はスーツケースを引いた旅行客や、修学旅行生が目立ち、大丸京都店内は、それほどでもなかったように感じました。ジェイアール京都伊勢丹の売上推移は官報のデータを見る限り、2025年3月期決算の売上は254億円とコロナ前2021年の435億円の半分以下にとどまっています。
https://catr.jp/companies/f0db8/10553
また、高島屋京都店は2023年2月度決算は443億円であったが、2025年2月期では1115億円と増加し、大丸京都店ではFY2020の470億円からFY2024では787億円へと増加している。
出典 各社財務指標(高島屋 決算短信〔日本基準〕(連結))、大丸 J.FRONT RETAILING FACTBOOK)より
つまり、河原町の百貨店の売上がコロナ後には回復しているものの、JR京都駅のジェイアール京都伊勢丹は、回復には至っていないということです。この点が名古屋ジェイアール名古屋タカシマヤとは異なる点です。

ジェイアール京都伊勢丹 内部

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